人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活

レシピ本打ち合わせ。
というか、医療本に近い。
『人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活』(講談社)
 この著者はあり得ない根性の持ち主。というのも通常腎臓患者は、医者から「人工透析が必要です」と言われたら素直に人工透析をはじめる。その結果、その人は国から第一級身障者に認定され、毎年5−6百万円の国の負担で人工透析をする。医者もそうなったら儲かるものだから、どんどん人工透析患者を増やし続けている。
 その患者数は現在38万人。それも増え続けている。結果、国の負担が著しく増え、破裂しそうな勢い。なんと歳出の1・5%は人工透析の負担だそうだ。財政は無限にあるのか?
 それに彼女は異を唱えた。自然食療法で治ると信じ、人工透析を拒否し続けている。一旦人工透析をするともう元通りにはならない。拒否して10年間になるという。その結果、彼女の腎機能は下げ止まっている。関係する医者も、あり得ない、と言っているそうだ。
 その彼女が10年間、人工透析を拒否し続けているレシピを公開しようと目論んでいる。世のためになる書籍ではないだろうか。
 もちろん人工透析が無駄だと言っているわけではない。日本は、しっかりとした社会保障は必要だと思う。ただ国家予算は無限でないと思うので。どこかで歯止めをかけないと。
 彼女の経験とノウハウを公開できれば、国家予算を5兆円ぐらい削減する仕事になる、と勝手に満足しています。

作家・出版プロデューサー 鬼塚 忠

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