Liu Wei Letter

山本宏一「ペルシャンタイルとざくろ」

第8回清里の森「涼風祭」の演奏を終えて


 

無事に清里の森音楽堂での演奏をこなせました。
前日の夜までも、音をなんどか整えないと、焦りました。
それが、リハーサルで、だいぶよくなったなあ、なんとかなる。整えつつありましたから。
一晩で変わるとは、本当に奇跡。きっと八ヶ岳の大自然に癒されてのできごとでしか考えられません。
1月間の夏の音楽祭最終日は、一番客入りだったと。しかも台風や雨の予告があったにもかかわらず、
お日様が出て夜まで雨も降らなかった。ピアニストの佐々木さんも晴れ女、わたしも。
晴れ女を再度実証できてびっくりでした。
コンサート後の食事会は、八ヶ岳最高の創作料理、吉田まりさんの特別手料理の宴は
本当においしく大変感心しました。
集まった方々は劉薇後援会前会長や夫の40年友人宇佐川さん、ほか親しい方々でした。
実は1997年に八ヶ岳地域に入り浸って以来、多くの交流が生まれ、
東京を離れて移り住んで良い地域は八ヶ岳だと思うほど。
毎回ひっそりこないといろんな方に会うだけで八ヶ岳滞在が終わってしまう。
今日もあちこち連絡せずに、大自然に入っていこうと思っています。
演奏を無事させてもらえて、とにかく感謝です。
数日前マサージ師が治りは早いですよ、もう弾けますよと勇気をいただきました。
ヨガや体操、カーブス、太極挙をやっていて五十肩の改善にもつながったのです。

2016.8 Liu Wei

ありがとう 来日30周年記念コンサートin紀尾井ホール

 

一万回のありがとうをみなさんに伝えたいコンサートとなりました。感謝が耐えません。
今回はどうしても技術的に、体力的に、精神的に自分を超える演奏をしなければとずっとイメージしました。
これは自分に課するケジメです。
つい、手ごたえを感じました。そして、ほぼ緊張を強張らずにできたのも、音楽の神様がそばに居てくださったおかげです。
そして、最後まで支えてくれだ音楽のパートナーのピアニスト椎野さんに感謝申し上げます。
みなさんの気合いを感じたホールいっぱいに心の共鳴を交わしたコンサートになりました。
2時過ぎにはとこにつき、体の小震え、手が動かない、足はつるを感じながらベッドに入りました。
初めて寝ました。いつもですと、頭が冴えて、苦しい一夜を過ごすのに。
感謝、感謝、感謝。

2016.5 Liu Wei

2016年は人々が幸せに暮らせる世界の平和をお祈りします



 

2016年は人々が幸せに暮らせる世界の平和をお祈りします。まず、みなさまの温かいご支援や見守っていただいたことにより、今日なんとか病気と付き合いながらやってきたことに深く感謝申し上げます。

 あっという間にお正月も終わって、新年のお仕事がはじまりました。ことしはなんとわたしが来日30周年と劉薇後援会創立15周年が重なる年です。まず紀尾井ホール記念リサイタルを5月28日にやり遂げることのほか、7枚目の新CD「癒しのバロック音楽〜ヘンデルソナタ集」録音、12月王子ホールでの「スペイン音楽の夕べ」や金沢、大分での演奏会を実現させることなど、使命を果たしていきたいです。

 昨年秋、持病の腎臓病は「寛解」とのご報告且つ復活コンサートをオペラシテイーで開催させていただきましたので、これからも全力で健康維持かけて、活動をすこしずつこなせたらですが。しかし、時々忘れてしまう危険性さえもありますので、周りの人の注意を謙虚に聞いて活動を細く長くもっていくことを課題にします。すべては健康あってのことです。好い気になって働きすぎないことを念頭において動きたいです。

 みなさま、ことしもどうぞ、おつきあいを宜しくお願いいたします。


2016.1.11 Liu Wei

リサイタルの直前報告

 

Liu Wei Letter しばらく書けず、気にかけていただいたみなさんにはごめんなさい と言わせてください。

今日からできるだけ月一回は書くようにしたいと思います。
みなさま、ぜひ末長く、またじっくりお付き合いくださいね。

というか、まず、ご報告したいのは、先日お医者様より「寛解」ですねとのお言葉をいただきました。つまりこのままでいけるのではということなのでしょう。

ここ数年間、思い切りさまざまな人生勉強をさせていただきました。時間のつかいかた、仕事の仕方、特に大きく感じて過ごし方で変わったのは、自分の体との付き合いかたです。人間の自然治癒力は無限の可能性が潜んでいること、自分の例として、そのように思いますし、また、心は体を作りますということも実感しました。

恐怖がなくなった時、体が落ち着き、すべての思いも自然にと導かれていくことなのでしょうね。心が穏やかな時の病院検査は落ち着いていて、よい結果とも繋がっているのです。

あなたの穀類療法はいいのでしょうねと検査の時に不思議そうにおっしゃるお医者様は、音楽に助けららているのでしょうねと、結論してくださいました。たしかに弾いている時は体が温かくなり、全体が循環よく、病人ではない感覚を覚えます。特にベートーヴェンソナタに向かう時に必要とするエネルギーは相当なもので、全力までいかなくても、最後まで弾くと体力や精神力の訓練になります。

これからは、体の維持、音楽の維持、維持の重要性を必死に感じています。全力投入で「維持プロジェクト」を続けていきます。

また、舞台で演奏できることに感謝し、この11月12日のリサイタルで火花が散るような演奏ができるようにしたいと考えています。
みなさん宜しくお願いします。

2015.10 Liu Wei

三重県県民講座「あなたの腎臓を守る」招聘講演しました。

 

 この度、病気改善のために試行錯誤で実践してきた食事法をまとめたレジピ本「人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活〜腎臓を養うレシピ」(リュウウェイ 劉薇著)が講談社より発売されました。日本に住んで30年、日本の人々へのご恩返しと現代人の食改善の一助けになれればと思い、出版を決意しました。

 10年前、わたしは腎臓病の第3ステージと診断され、4年前、腎機能8%に突入し透析の宣告を受けました。人生のどん底に落とされました。生きる力さえ無くなり、悩みを抱えながら、これまでの生き方に対するさまざまな反省やまとめ、人間は生きるとは?について、自然治癒力に関する150冊にのぼる本を読みあさった結果、必死に生きようとした自分がそこにあったことに気づかされました。一日でも長く演奏で舞台に立ちたいと思い、食事療法を必死に励みました。いろんな食べ方を失敗し、自分に合う食事を定めるまでの道程は無意味ではない。「食=生きる」を真剣に向き合い、音楽に助けられ、食事療法に助けられ、人々の励ましに助けられ、今日に至っています。病気に感謝しなければなりません。「気づき」という一瞬の光を照らしてくれたのです。さもなければわたしは人間社会の面白み、奥深いことを知らずに終わってしまったからです。病気を通してわたしは「気づき」を学びました。きっと人間の精神世界を表現する音楽家のわたしにチャンスをくださり、もっと深く、もっと暖かく感動させる音楽ができるように、この貴重な体験をさせてくれたのだと思えてやみません。

 手を腰にあてて「腎臓さん、よくぞ、懸命に働いてくれているね、ありがとう、あとすこしで楽にしてあげるね」と声をかけます。すると不思議に違和感が感じなくなるのです。腎機能8%のままでもこうしてもっていること、演奏も続けていること、なにより大きなご褒美をいただいています。現代人は自分に甘いのかもしれません。先進医療があるからと言っても、発展途上国では透析というものも普及していない。自分の体や食事を自分で管理し、体は確かに病はあるが、決して心は病んでいない。「心を鍛える」ことをしようとした時、病を持ちこたえるのであろう。

 いま、わたしにとって、「食事」と「音楽」は対等なものであり、バランスよく毎日の暮らしに生き続けています。人間の体は無限な可能性が潜んでいることを、私の例で知ってもらい、現代人の食改善および病に悩んでいる方々に、わたしのこの体験をお伝えしたいと思う次第であります。

大会最後の宣言には感動しました。委員長のの村信介腎センター長よりみなさんと大きな声で読み上げました。
医師関係者との読み
1.私たちは腎臓病の患者さんの養生を根気よく支援します。
2.私たちは新しい知識を吸収し、患者さんの治療に生かします。
3.私たちは腎臓の病気に気づいていない人たちを啓発して、早期発見、早期治療を促します。
患者と家族の読み
1.わたしたちは自分の腎機能GFRを把握して、腎臓に負担をかけないよう努力します。
2.腎臓の負担を減らすために食養生や薬物療法、運動療法を実践します
3.前向きに物事を考え、こだわりを持って根気よく取り組みます。
3月12日世界腎臓ディーには今日学んだことをもう一度思い出し、この腎臓病宣言を忘れずに実践することを誓います。
終了後、ロビーでの村先生と記念撮影。先生は大変ユニークで情熱あふれる方です。取り組みは暗くではなく、受け入れて明るくみなさんに知っていただく。ロビーでの相談などで、みなさんの積極的に向き合っていく姿勢を感じたような気がします。三重県のように腎臓の大切さと認知度を上げれば、医療費削減の助けてになること間違えなく達成できるでしょう。
わたしのメッセージは、食事は一進一退、イコール生きる。体は病に侵されても、決して心は病気に囚われないということです。

2015.3 Liu Wei

カナダの新聞に掲載されました。

 

カナダの新聞に掲載されました。
2014.10 Liu Wei

3年越しにできたCD

 

 8月7日、CD「鳥の歌〜平和へ」発売記念コンサート。録音は、前半だらだらとはじまり、
3年経っても。。。。披露コンサートを決めなければ完成できないだろうと話しあった。
どうしてこんなに暑い時にコンサート?自分たちでも練習の時にさんざん話していた。
この日は本当に暑かった。お客様に聞いた話では、夕方からは涼しい風が吹いて
昼間のような暑さはなく、気持よかったと。 
 本番ではこれまでになく冷静で一度も緊張しなかった。
7月に3週間カナダの片田舎、東京ドーム34個分の広さを所有するカールの森で過ごし、
本当のスローライフを体験してきました。そのおかげで心身ともに癒されました。
純朴なカナダ人のご夫妻に接して、わたしの内面まで成長があったに違いない。
不思議なぐらい落ち着いていた。録音でまじめに望んだものは本番では比較的自由にできた。
これまで正式なリサイタルでは弾けなかった作品、弾きたかった作品をまとめて弾けたのも幸せだった。
小川さんのギターは民族性に満ちているからなのでしょう。音楽の自由の翼があったのもよかった。
このCDを「パラダイスミュージック」と称し、お葬式や結婚式のBGMに流れるのはびったし。
わたしを励ましたように、多くの人に勇気と希望を与えられるCDであって欲しい。
バラード風になっているが、いまのわたしの心境そのものなのでしょう。

演奏会の前と後

 

今日はコンサート。長い長い一日です。今朝のお目覚めはあまりよくない。
公園に無性に行きたくなり、ゆっくりゆっくり好きな場所のとっておきの椅子に座って新緑を眺めました。ポピーとさまざまな花は依然として咲いていた。新緑もグランドの草も深まった。
なんだか眠い眠いのだ。これ、一種の緊張?逃避したい気持ちなのでしょう。でも本番を挑まなければならない。こういう日は大概始動するまで時間がかかる。そして、なにもかも違う感覚なのだ。ぼやっと。。。これからドレスのアイロンチェック、髪の毛セット、舞台靴。。。。ホールに入った瞬間にスイッチオンするでしょう。そこからが闘い、弾きすぎない、弾きすぎない、手を疲れさせない。。
軽くなにかを食べるかどうか。。。。さあ、本番開始よ、でも待って、最後一回トイレに行ってからね。そして、余力をもって最後は盛り上げるぞ、、などなど、自己コントロール。。。舞台って厳しい?楽しい?うん、複雑だ。
最後の楽しみは、各業界の方々と一瞬だけれど、会えることだ。
さあ、エンジンがかかりますように。

コンサート後はセラピストに泊まってもらい、興奮した頭をゆるめるケアだけでも1時間以上かかった。一日かけてリンパマッサージやドイツ波動療法で体の修復ケアをしていただきました。

 ハイになっている気持ちと筋肉のクールダウンが消えていくのをひたすら耐えています。いつものことですが、徐徐にコンディションを本番の日までに調え、ピークのいい状態で演奏し、その後はいかにしてクールダウンがうまく出来るかの繰り返しが、わたしの演奏のすべての過程です。

 演奏家はスポーツマンだとよくセラピーの先生に言われます。「劉薇さん、ウォーミングアップよりクールダウンに力を入れないと、長く弾けないよ」と。最近になってようやくこの話の意味が分かってきました。
 喜びと安堵感と体の疲れが、一気に複雑な時間になっていきます。多くの方々に音楽の力をお届けできたことは、わたしの生きる力にもなっています。
なんとか回復しながら次のステップへと数日過ごしました。冬と全く反応が違うわたしの体も、徐徐に「陽気」になってきているような気がします。とくに太陽のある日は格別に元気です。エネルギーもあって、いいなあと、自分の背中と腰に手をおいて感謝を伝えます。そういえば、「腎臓」は体の表ではなく背中という裏にあるので、これは「陰陽の世界」だなあと。背中を太陽に向かってあててあげるつもりで公園を目指す日があります。そのおかげで一層元気になるのではないか、とそんな気がしています。
感謝をこめて!

2014.6 Liu Wei

2013年をふりかえって

 

 2013年を無事に過ごすことができましたこと、本当に感謝は尽きません。
 どん底から危機一髪好転できたのは、悩むことに真正面から向かっていったからです。ありとあらゆることを模索し、椎貝達夫医師の「取手式腎臓保存療法」の通院治療で、心温まる励ましをいただきました。また、代替統合医療のさまざまなケアも取り入れ、体をじっくり労りました。病気を通して、これまでの人生を振り返るこのような貴重な時間において、病気改善に重要であった10年間やってきた食事療法の見直しも行い、多くのことに気づき、学ばせていただきました。

 この一年は心の安らぎを求めて、自然に弾きたくなったのはバッハとヘンデルのバロック音楽でした。そしてベートーヴェンの音楽も弾き続けて、1番、4番、8番、7番のソナタという大曲に向かうエネルギーは相当のものでした。数ヶ月の時間をかけて一曲を仕上げますが、いつも弾きながら、演奏当日までうまく仕上げて、力いっぱい曲を扱うことができるかどうか、との思いでした。なんで体調の優れない時にエネルギーのいるベートーヴェンなんか弾くの?と作曲家の先生に叱られました。音楽を放棄しないで、自分を甘やかさないで、なんとかしたいという発想でやってきたことが、いまの自分の原動力になっています。毎日の暮らしは、食事法を徹底的にすることと、疲れた時にすぐに暖かい陶板ベッドに横になり体を温め、何回でも休憩を取れる体制と環境に恵まれ、足もみをしたり、内臓セラピーをしたり、波動療法を受けたり、ヨーガや瞑想などを取り込んで、ありとあらゆる方法で体を労りました。

 いまのこの貴重な時間において、かけがえのない人生経験を得ました。この経験を無駄にしないで、演奏活動を継続しながら、劉薇レシピ本の出版も検討しはじめています。私のこういう生き方が、同じ様な病気で悩む人達に、すこしでもエネルギーを差し上げることが出来れば幸いです。(4月よりNPO腎生会の理事として活動します)

2014.3 Liu Wei

絵を習いはじめたきっかけ

 ヴァイオリン一筋で過ごしてきた自分は、絵でも書けたらいいなあと思い続けたのは20年近くなります。わたしの父は字も絵も上手く書けるのに、なんてわたしは書けないの?と父に聞いたことがあります。父は東北沈陽の学校教育レベルが高いとか。文革末期にさしかかった世代のわたしは、思想改造が中心にされ、毛主席語録を持って讃えるダンスや毎日の学校生活は政治色濃い内容で過ごしたから。事実上、教育不完全世代です。

 2012年暮れに、山本宏一画伯より水彩画作品「ペルシャンタイルとざくろ」をいただきました。わたしをイメージに「ざくろの実がたくさん、幸せいっぱいあるように」とシルクロードのざくろ(石榴)を描いた作品です。ペルシャンブルータイルに浮かぶざくろ、オリエンタルな雰囲気が漂ってとても気に入りました。山本先生には10年も前から演奏を聞いていただき、演奏活動をたくさん応援いただきました。感謝感謝です。

 2013年6月夢に思っていた「絵を書くこと」。ついこれを機に山本先生に絵を習いはじめることにしたのです。デッサンの基礎もなく、ただただ悩みのすべてを忘れさせてくれるような気がして、絵教室はとても待ちとしいのです。「いろいろ音色があるように、思うように書きなさい」と励まされて、調子にのって書いていたら、山本先生から「劉薇さん早いですね、ためらわないのがあなたのよさね」とほめてくださいます。ほかの方に比べて、ずいぶんと幼稚で平面になってしまう絵ですが、それでもいまのわたしの心境を平静にしてくれます。

2014.1.9 Liu Wei

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